Nさんは幼い頃から綺麗好きでした。一人遊びが多く毎日のようにアニメのビデオを見続け、台詞は全部暗記していました。小学生になると大声など音に対して敏感でクラス内でのざわつきが辛く感じるようになり、頭痛・腹痛のため週一回のペースで学校を休むようになっていました。爪噛みや独り言、自分で自分を叩くなどの動作があり病院を受診、発達支援を受けるようになりました。比較的高校生活は落ち着いた環境で安心して勉強することができ、大学は福祉系の専門学校へ入学しました。しかし実習期間中、一度にたくさんの事を考え、実行することに対応できず退学してしまいます。その後は就労移行支援事業所へ通所しながら就職面接を受けますが、上手くいかず落ち込むことが増え、自宅に引きこもりがちになってしまいました。日常生活においてもその日に着る服を自分で選ぶことができず毎日母親が準備をしています。バランスの摂れた食事をすることもできず、入浴中のお湯が冷めてもお湯を足す、保温しておくという感覚はありません。両親の保護の元でなんとか生活できており、自分一人で生活していくことはできない状態です。

受診状況等証明書、初診日から1年半時点の診断書と、現在の状態を記載した診断書、現在の困難な日常生活の状況について就労状況等申立書を添付しました。

結果、障害基礎年金2級が障害認定日時点から認められました。

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