Lさんは元気に生まれましたが子供の頃から忘れ物が多く、片付けることができませんでした。小学生の時は勉強に必要と思われる全ての物をランドセルと手提げかばんいっぱいに入れて通学していました。中学生の時は不登校でしたがその後、大検に合格することができ、さらに人生を切り開こうと大学へ進学しました。通学は辛く苦しかったですが何とか4年で卒業することができました。ところが、就職活動を始めた頃から対人緊張で外出できなくなり、さらに抑うつ気分が重なり部屋に引きこもるようになりました。心配した母親に付き添われ病院を受診した時には食事、着替え、入浴、外出などの日常生活における活動能力はほぼありませんでした。継続的に通院した結果、半年位経った頃から少しずつ布団から起き上がれるようになり、主治医の助言や友人からの誘い（外へ連れ出してくれる）があり治療に前向きになり始めました。現在、昼夜逆転生活は完全に直ってはいませんが専門職をめざして学校に通っており、学校へ行くことが心の支えとなっています。少しずつ友達とコミュニケーションがとれるようになり楽しくなってきていますが、日常生活では食事や入浴、掃除、行政機関での手続きなどまだ時に応じて家族の援助を必要としています。

初診日から1年半時点の診断書と、現在の状態を記載した診断書、現在の困難な日常生活の状況について就労状況等申立書を添付しました。

結果、障害基礎年金2級が障害認定日時点から認められました。

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