Qさんは人見知りをすることはなく、幼い頃から一人でアニメの登場人物の台詞を真似て遊び、アニメのテレビに向かって話し続けていました。学生時代は人間関係に悩み学校へ行き渋っていましたが両親から促され嫌々通っていました。卒業後は約一年間で10ヶ所以上の職を転々としましたが、どこも人間関係（手順を指摘され口論になる等）で悩み短期間で辞めてしまいました。その後の求職活動も上手くいかず、引きこもりがちの生活となり、無気力な状態で疲れ果てていたある日、親から精神科の受診を勧められました。その後自閉スペクトラム症の診断を受け自立訓練に参加、就労移行支援サービスを受け終えた後、現在障害者雇用で就労していますが、他の人とのコミュニケーションがとれないため職場では誰とも話をしていません。口調や声量の調整が苦手で過度に礼儀正しい言葉遣いとなっています。また、日常生活では多くの場面でこだわりがあり入浴は1時間、歯磨きは一回に30分を要しています。今後も職場での理解と配慮が必要で、突発的な出来事や初めての事への対応には支援を要しています。

初診日から1年半時点の診断書、現在の困難な日常生活の状況について就労状況等申立書を添付しました。

結果、障害基礎年金2級が障害認定日時点から認められました。

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