Iさんは成長や発達に異常はなく、小さい頃から読書好きで自分の世界に没頭する傾向がありました。大学生になり一人暮らしを始めた頃から体調が悪くなり幻聴・妄想などの症状が目立つようになり、自殺を図り救急搬送されたこともあります。通院しながら何とか大学を卒業しその後就職しましたが、周囲とコミュニケーションが取れずリワークや休職を繰り返しながらの勤務を続けていましたが、抑うつ気分が増加し被害妄想の影響で退職せざるを得なくなりました。現在は家族のサポートにより日常生活（食事・入浴・掃除・金銭管理・買物等）は何とかできていますが、特に他人との意思伝達に関してはサポートが必須になっています。また、周囲の視線や会話、車の音に過剰に反応するため一人での公共交通機関の利用は難しい状況です。リモートを利用しての仕事（一日2～3時間を約1週間）をなんとかやり終えたこともありましたが、刺激の少ない穏やかな環境が必要になるため、現在主治医からフルタイムの仕事は止められています。

受診状況等証明書、現在の状態を記載した診断書、現在の困難な日常生活の状況について就労状況等申立書を添付しました。

結果、障害基礎年金2級が請求日時点から認められました。

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