Fさんは明け方目が覚めると体の身動きが取れず、呂律も回らなくなっていました。救急搬送されＣＴ検査の結果、被殻出血とわかり保存的治療が開始され、約20日間の入院となりました。その後は回復期の病院へ転院しリハビリテーション治療を受けていましたが、体の半分に麻痺と高次脳機能障害が残りました。退院後は外来リハビリを継続しながら一日でも早く仕事に復帰できるようにと励んでいますが、色々な思いつきが遅くなり物事を考えられなくなってきています。日常生活においては自分のお茶を自分自身で注ぐことが難しくなり、正座や利き足での片足立ち、膀胱のコントロールができなくなったため、必要な時は家族の援助を受けるようになりました。高次脳機能障害の影響で思ったことがなかなか出てこないことが多く、外出するものの道に迷い、グルグル回っている状態になっています。本人は元より家族、職場の仲間からの応援により少しずつ仕事に復帰していますが、体をつかっての労働は難しく座位で行う事務作業に限定されています。

受診状況等証明書、初診日から6ヶ月を経過した日の診断書と現在の状態を記載した診断書、現在の困難な日常生活の状況について就労状況等申立書を添付しました。

結果、障害厚生年金3級が認定日時点から認められました。

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